複雑に見える問題は、実はその複雑さが解決へのヒントなんだよ
2022.03.01
毎度おなじみの過激な環境保護系のニュースレター『Atmos』がなかなかキレイな論理構成のニュースレターを送ってきました。
考える部分がとても多かったです。
以下にかんたんに要約してみようと思います。
どこを面白い?って思ったかというと、ぼくたちのサンナナサロンでよく使う単語を引っ張り出してプーチンによるロシア侵攻を説いていること、です。
(ぼくたちはサンナナサロンという体質改善専門店を自社事業として運営しています)
ちょっと話が脱線します。
社内で文章やプレゼンの論理構成のことをスタッフに話すとき、ぼくは以下のようにアドバイスをすることが多いです。
● 二項を対比しろ
● 具体化と抽象化でサンドイッチにしろ
●『が』を使うときは注意しろ
そんな文脈でこの『Atmos』の記事の論理構成を整理すると、
●二項対比
↓
「小さなアクション」と「大きな流れ」
●具体化と抽象化
↓
ホルモンの神経伝達信号がカラダの大きな動きを作るように、一本のメッセージがプーチンのロシア侵攻をとめるかもしれない
という感じです。
=====
ぼくらのカラダは生体信号をつかって細胞と細胞が連絡を取り合っています。
例えば「ああ、お腹がすいたなあ」っていうのもカラダの中でさまざまな生体信号が行き来したひとつの結果です。
・脳の糖質が減ってきたな
↓
・このままでは思考能力が落ちるな
↓
・空腹感を作って何かをお腹に入れたくさせよう
↓
・唾液を出してみようかな
という感じ。
つまり「糖質が減る」「思考能力が落ちる」「空腹感をつくる」「唾液を出す」っていうのはすべて、生体信号が細胞と細胞のあいだを行き来した結果、という訳です。
この、生体信号を一般的には、
「神経伝達物質」
(hormone/ホルモン)
と、呼びます。
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【以下、『Atmos』の記事の要約】
●ホルモンはしばしば「化学のメッセンジャー」と呼ばれる。さまざまな臓器へ指示を伝える「生体信号」の役割を果たしている。
●ホルモンは甲状腺で作られるていて(※弊社注:正確には甲状腺や副腎をふくむさまざまな臓器で作られています)、呼吸、心拍数、体温、消化、睡眠、すべての生体反応に影響を与える。例えば、膵臓によって産生されるインスリンは血糖値を管理している。最近では、トランスジェンダーのためのホルモン療法(HRTと呼ばれるジェンダー肯定ホルモン補充)の一連のホルモン投与が、うつ病や自殺の発生割合を低下させることに関連していることがわかった。
●ロシアのプーチン大統領はウクライナへの侵攻計画を進めた。ロシアのウクライナ侵攻は気候危機とも絡み合っている。「ガーディアン」誌のビル・マッキベンは「この戦争は石油とガスが理由で引き起こされた戦争であり、最も重要な武器が石油とガスであるかもしれない戦争であり、石油とガスに依存しているため世界中の国々が強い姿勢をとれない戦争だ」と述べている。さまざまな課題が相互に関係しあっている。
●相互に関係しあっている課題の良いところは、相互に関係しあっている解決策があることである。あなた自身がメッセンジャーなのか?メッセージなのか?レシーバーなのか?は分からない。例えば妊娠は、とてもとても小さいメッセージのやり取り(ホルモンによる情報伝達)から始まる。ロシアの問題も同様だ。論点は、わたしたちがメッセージを発するかどうか?ということだ。
【以上、要約おわり】
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なるほどな、と。
印象的だったのは、
But the good thing about interconnected problems is that they have interconnected solutions.
(相互に関係しあっている課題の良いところは、相互に関係しあっている解決策があることだ。)
っていう部分です。
複雑に見える問題は、実はその複雑さが解決へのヒントなんだよ。
っていうことですね。
複雑。
っていうことは相互に関係していることの裏返しであって、その「相互関係」を丁寧に紐解いていく小さなアクションを起こし続けることが大切。
こんがらがっていることこそ、ヒント。
その裏側の小さなメッセンジャーを見つけていくのが大切ってことですね。
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この記事を書いた人
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株式会社MEETSHOPの取締役。得意なことは整理整頓と言語化。