事業性を評価する12項目の精査スキーム
2020.12.26
こんにちは。
Nです。
MEETSHOPでは主にビジネスデザインと制作全般を担当しています。
最近は事業開発やビジネスデザインをお仕事として私たちMEETSHOPにご依頼いただけくケースが増えています。ありがたいことです。
ご依頼の内容は実にさまざまです。
大切なビジネスアイデアを初めての起業で成功させたい。
会社の中に新しい事業を作ることで社員を活性化し会社に勢いをつけたい。
また、大手企業さまと新規プロジェクトを数年単位で進める場合もあります。
私たちMEETSHOPは自社事業を回している事業会社です。お金と時間とエネルギーを投資し自分たちで事業を行なっています。
自分たちでリスクを背負って事業を回している立場であるからこそ、血肉の通った事業開発/ビジネスデザインができると考えています。
そんな私たちがクライアント様からご相談を受けた際に事業性を判断するために使っている精査スキームがあります。
今回はその精査スキームの一部をご紹介したいと思います。
事業性を評価する12項目の精査スキーム
私たちは事業性を考える入口の段階で「ビジネス内容を精査する尺度」精査スキームを用意しています。それが以下の12項目です。
この1.~12.を、バランスと項目別評価(10点満点での評価)で考慮します。
ここで問題なのは出来上がったバランスシートの精査ですが、評価が良くない項目に対しここでは二種類の分類をします。
「その項目は企業努力で改善の余地があるか、残念ながらないのか?」
項目全体の精査として、平均して悪くない程度の評価が出た事業には基本的に手を出しません。
なぜなら起きる可能性のあるリスクが全項目にわたる場合、読めないことが多く多種多様の対応能力が要求される可能性があることが根拠です。
逆に、かなり良くない項目が1~2程度で、上記の企業努力が通用する内容であればGOです。
この判断基準はリスク対応及び処理が他項目に渡らず、想定範囲である事からの見極めであり、勿論経験値も左右するのも本音です。
MEETSHOPがプレイヤーとして事業参画する場合もある
事業開発やビジネスデザインは、基本的にクライアント様が自走することを前提としてプランを組み立てていきます。その場合、上記の12項目のバランスシートは厳しいものになるケースが多いです。
一方で、弊社MEETSHOPがプレイヤーとして事業参画する場合もあります(特にヘルスケア領域)。手前味噌ですが、その場合の上記12項目のスコアは大幅に良くなることがほとんどです。
自社事業をリアルタイムに回している私たちの経験やノウハウがそのまま活かすことができます。自ずとバランスシートは良いものとなり、事業の成功確率も上がると私たちは考えています。
時代や業界環境で重要となる項目は変わる
もちろん、重要となる項目はビジネスアイデアごとに異なります。
デッドで事業を組み立てることが前提の事業の場合は、
● 6.金融機関からみた事業の理解度
● 1.利益率
あたりが重要になるでしょう。また、VCなどから投資を受けて指数関数的な成長を目指すスタートアップ企業の場合は、
● 7.業務上での集約管理化が可能かの見極め
● 12.自社における関連事業の過去経験の有無と人脈
あたりが重要でしょうか。要は再現可能性ですね。
このように事業環境ごとに重視すべき項目は異なりますし、時代(というかタイミング)が違っても項目のスコアは変わってきます。
私たちMEETSHOPはどちらかと言うとエンドユーザーに近い位置でのマーケティングと戦略立案が得意な会社です。
ですので、
● 10.対象商圏とマーケティング
の項目を重視したビジネスデザインが得意でしょうか。そこから(可能なかぎり)集約的な業務構築を行なって、
● 7.業務上での集約管理化が可能かの見極め
の項目のバランスシートを上げるような流れを作ります。
(そのようにして自ずと各項目のスコアは上げていく方法論を用います)
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この記事を書いた人
N
株式会社MEETSHOPの取締役。得意なことは整理整頓と言語化。