ラベルをつけないことの重要さ
2021.04.06
「ラベリング(ラベルを貼ること)」
ということを最近とてもよく考えます。
僕たちは事業主として経営者として事業をしているので、自分でない誰かとコミュニケーションを取りながら売上をあげ利益をつくっています。
(多かれ少なかれ皆さんも同じだと思います)
そういったワークフローの中でやはりコミュニケーションの手数は少ない方がいいわけです。
つまり「自分は〇〇をやっています」と1分以内に「ほー!なるほど!」って思わせて興味を持たせる方がその先の展開に繋がるわけです。
このことは僕たちが参加した多くのプログラム(大阪トップランナーやOSAP)やVCさんから、それこそ耳にタコどころか耳から血が出るくらい言われてきたことでもあります。
(実際に耳から血が出ましたし。笑)
また逆の立場で、僕とかは最近はせっかちなので汗
誰かと話していると途中でさえぎって「要はこういうことね」って言いたくなったりしてしまいます。そして実際にそうしてしまっている場合が多いです。
つまり何が言いたいかというと、、、
現代の経済合理性の枠組みのなかで僕はわかりやすい「ラベリング」を求められてそれに応じてきたわけですし、僕自身もまた少なからず「ラベリング」を相手に求めたりしている現実があります。
実際のところ、僕ら自身の事業がまさにそれで、サンナナっていう正体不明のことをやり続けるために、法人向けプログラムを大手企業に導入してみせたり、大企業との協業を連発しているわけでもあります。
実績という名のラベルを積極的に纏って(まとって)いる訳です。
もう少し具体的に例を挙げるならば、、、
僕らは2019年の一年間で、
●大阪市OSAP
(プレシード〜シード/起業前)
●経済産業省LED関西
(アーリー/起業直後)
●理化学研究所ヘルスケアビジコン
(アーリー/起業直後)
●大阪市トップランナー事業認定PJ
(シリーズA/市場確保前)
●ニュービジネス大賞
(シリーズB/企業成長期)
を、獲っています。
これって「起業前→企業成長期を1年で駆け抜けた!」っていう訳じゃないんです。全部の見え方を変えて相手に見せているんです。手前味噌ですが。
(違う見方をすると…全てのフェーズの事業がMEETSHOPという企業体が内包しているということを意味します)
こういう前提があって笑
最近は、相手から見える自分自身のラベリングをずらしたり、相手に対するラベリングをずらして表現することを心がけています。
前者に関しては、あなたは何をやっているんですか?っていう問いに対して「うーん、フリーターみたいなことをやっています」って笑顔で答える的な。
後者に関しては、普通ならAやA+ってラベリングするであろうことを「それって見え方としてBやB+にも解釈できますよね」って新たな視点を投げ込む的な。
現代の経済合理性の枠組みの中では、ラベリングはすなわち、自分/他者の可能性を狭めてしまう可能性があるように思っています。自分で言語化することで自分を初期設定してしまう。
初期設定が終わったらあとはタスクが粛々と進みますから、新しい考えや創造は生まれにくい。
自分で自分の可能性にフタをしてしまっている。
ラベルを敢えて、つけないこと。
それが2021年前半の今の時代では、大切なような気がしています。
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この記事を書いた人
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株式会社MEETSHOPの取締役。得意なことは整理整頓と言語化。